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GLP1受容体作動薬の話題③

こんにちは。副院長の丸山康典です。

デュラグルチド(トルリシティ)に関する臨床研究の結果がLANCET誌(2019/6/10)に出ておりその概要を前回説明しました。今日はその結果について糖尿病専門医、内分泌代謝専門医としての感想になります。

これまでDPP4阻害薬にはこれまで心血管イベントに好ましい有意差がついていた研究が無く、GLP1受容体作動薬の心血管イベントに有意差がついていたイベントはありましたが、今回もそれに並ぶ形になります。

インクレチン関連薬には内服のDPP4阻害薬と注射のGLP1受容体作動薬があります。

今回の話題であったGLP1受容体作動薬のデュラグルチドの良いところは週に1回の注射という面ですね。
他のGLP1受容体作動薬は1日に1回or2回の注射でしたが、週に1回だけ注射することで良いというのは非常に患者さんのQOLを上げることができるのではと思います。

一点気になるとすれば、本試験で用いられている薬剤はデュラグルチド1.5㎎と日本で使用できる量の2倍です。
日本人は体格が小さいこともあって半量での使用に添付文書で設定されております。
そのことは使用にあたって留意しておかなくてはいけませんね。

今日も読んでいただいてありがとうございました。

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