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院内処方薬の変更について(オメガ3脂肪酸エチル粒状カプセル)

[2023.06.06]

オメガ3脂肪酸エチル粒状カプセルが院内採用開始になりました。

今までオメガ3脂肪酸エチル粒状カプセルの処方が必要な方は処方箋を書いて患者さんに薬局にもっていってもらってましたが、オメガ3脂肪酸エチル粒状カプセルが院内処方をできるようになりました

オメガ3脂肪酸エチル粒状カプセルとは

オメガ3脂肪酸エチル粒状カプセルは中性脂肪を低下させる薬です。脂質が異常な値をあらわす脂質異常症(高脂血症)の改善に使われています。同じ成分のお薬に「ロトリガ」があります。

オメガ3脂肪酸エチル粒状カプセルの有効成分はオメガ‐3脂肪酸エチルであり、イコサペント酸エチル(EPA−E)、ドコサへキサエン酸エチル(DHA−E)を含んでいます。青魚の油などに多く含まれているEPAやDHAと同じ成分です。

EPAやDHAを多く含む魚をよく食べる人には、脂質異常症や動脈硬化などの病気が少ないという調査から成分が注目され、脂質異常症に対する薬としてオメガ3脂肪酸エチル粒状カプセルは広く使われています。

EPAやDHAを含んだサプリメントなどもありますが、医薬品として使われているのがオメガ3脂肪酸エチル粒状カプセルです。

オメガ3脂肪酸エチル粒状カプセルの効果

オメガ3脂肪酸エチル粒状カプセルの有効成分であるオメガ‐3脂肪酸エチルは、肝臓からのトリグリセリド(中性脂肪)の分泌をおさえる作用があります。また、血液中からトリグリセライドを分解する酵素を活性化させることで、トリグリセライドの消失を促進させ、トリグリセライドを低下させる作用があります。

結果的に脂質異常症の改善に効果が期待できます。

オメガ3脂肪酸エチル粒状カプセルの飲み方

オメガ3脂肪酸エチル粒状カプセルは、スティック包装の中に粒状のカプセルが入っている薬です。1包(2g)を1日に1回、食直後(食事のすぐ後)に飲んでください。量が多くて一度に飲めない場合は半分にわけて飲んでもよいですが、必ず1回で全部飲み切ってください。

オメガ3脂肪酸エチル粒状カプセルに含まれるEPAは食事の影響を受ける薬なので、空腹時に飲むと有効成分の吸収率が悪くなってしまいます。また、オメガ3脂肪酸エチル粒状カプセルは、噛んでしまうと成分の油が出てきてしまうため、噛まずに飲んでください。

オメガ3脂肪酸エチル粒状カプセルの副作用は主に下痢

オメガ3脂肪酸エチル粒状カプセルは青魚にも含まれる油を成分とした薬です。主な副作用としては、下痢の報告が2.5%程度あります。

そのほかに発疹、めまい、頭痛、鼻血、吐き気、腹痛なども頻度は1%未満程度ですが報告されています。また、めったにありませんが、重大な副作用として肝機能障害、黄疸の発現が報告されています。

以上院内採用薬の追加があったので報告します。

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