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院長ブログ

コレステロール ASCOT-LLA試験③(2020.02.08更新)

ちなみにこのASCOT-LLA試験は、早期中止となった試験です。

スタチン投与群での有効性が早期に確認され、(3年で21%のリスク軽減があった)これ以上試験を続けることはプラセボ群の患者さんの不利益につながると判断されたためです。

簡単に言うと、スタチンがとても効果的だから試験してないで早くみんなに処方しましょうという事で中止になりました。

他にはスタチンの有益性を示す研究としてはシンバスタチンには5年間で41%心血管死を減らすという研究もあります。

スタチンはこうした無作為化比較試験で治療効果と副作用の評価を受けて有益性が確認されているお薬です。

もちろんすべての人が飲むべき薬というわけではなく、コレステロールの値や合併症から有益性がリスクを上回ると考えられる方が処方されるべき薬です。
以前、スタチン(LDLコレステロールを下げるために使われる脂質異常症の薬です)の副作用が一時期話題になりました。

そもそもコレステロールを下げても逆に早死にするとか、医者に騙されるな的な記事などでよく出るお薬です。

例えば、

[ダマされるな! 医者に出されても飲み続けてはいけない薬]


というような記事です。
批判は重要ですが、根拠なく目を引く文章を書いて人を混乱させるのは僕は良くないことだと考えています。

特に副作用だけを大きく取り扱って、薬による利益を無視したり、透析中の患者さんと行った特殊な層で効果が出なかったことを根拠にスタチンは害のみで利益なしといった記事をみると、二次的な健康被害が心配になります。


日本動脈硬化学会が、スタチン不耐に対するステートメントを発表していました。

本当に必要な人には適切に継続し、スタチンが使えない人には代替手段を確立するためによいガイドラインが出来ることを期待しています。

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