メニュー

GLP1受容体作動薬の話題②

[2019.08.21]

デュラグルチド(トルリシティ)に関する臨床研究の結果がLANCET誌(2019/6/10)に出ておりその概要になります。

50歳以上の2型糖尿病患者 (平均年齢は66歳、HbA1cは中央値が7.2)9901人が対象となりました。

患者背景は
罹病期間は10年程度、網膜症の有病率は9%
糖尿病併用薬はメトホルミン80% ,SU45%, インスリン24%, DPP4阻害薬6%, チアゾリジン2%でした

BMIは平均32(肥満が多いですね)
他の糖尿病薬以外の薬はRAS阻害薬が80% βブロッカー45% スタチン66% フィブラート9% 抗血小板薬が54%

上記を偽薬(デュラグルチド0㎎)と実薬(デュラグルチド1.5㎎)にグループ分けして2重盲検化してます。
観察期間は5.4年

【結果】
A.有意差があったもの
複合CVDイベント(p=0.026)
非致死性脳卒中(p=0.017)
腎合併症進行(P=0.0004)
 他 体重 血圧 も有意差あり
B.有意差が無かったもの
非致死性心筋梗塞 心血管死 心不全や狭心症での入院

 複合心血管イベント、非致死性脳卒中、腎合併症進行については有意差がでてデュラグルチドの有効性がはっきりとした結果でした。

特に糖尿病患者さんの人生の幸せを奪う合併症としては脳梗塞により片麻痺や失語などの脳神経症状と腎合併症進行による透析療法の導入があります。これらを予防することがエビデンスとして明らかになったのは非常に意味があると思います。

糖尿病患者さんが悲惨な人生の末節を迎えるか否かが、いかに早期にGLP1受容体作動薬を導入したかに左右されると言ってもいいのかもしれません。

今日も読んでいただいてありがとうございました。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME