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GLP-1にはβ細胞増殖作用がある②

[2019.04.10]

 


1.遺伝子導入マウスの膵島組織およびGLP-1受容体アゴニスト処理した細胞でα細胞の増殖を確認し、さらにα細胞のβ細胞への転分化を確認できました。

2.GLP-1受容体アゴニストは、αTC1-9細胞およびβ細胞除去膵島においてFGF21の発現・分泌を増幅していました。

3.GLP-1受容体アゴニストによるインスリンとグルカゴンを生成する細胞は、FGF21ノックアウトマウスの膵島で顕著に減少していました。

これらをまとめますとGLP-1は膵でβ細胞を転新生させることができ、これは部分的にFGF21により誘導される可能性があるという結論のようです。

α細胞のβ細胞への転分化は臨床的にも重要な問題で、glucagonはエッセンシャルでGLP1については議論の分かれるところでありました。

この論文はFGF21という介在因子まで同定して、GLP-1にα細胞からのβ細胞を新増殖作用があるという仮説を支持しました。


糖尿病はそもそも膵臓のβ細胞の量的減少が発症の大きな原因になるとされております。このβ細胞を維持や増殖が出来れば糖尿病患者さんの福音となると考えられています。

 

GLP1受容体作動薬としては当院ではビクトーザとトルリシティがメインで使用されております。

これらGLP-1は膵でβ細胞を転新生させる効果があるとすれば、本当に糖尿病の完治が見える日が来るかもしれませんね。

さらなる研究の進歩を望みます

 

http://diabetes.diabetesjournals.org/content/67/12/2601

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