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少量DOACでの脳梗塞予防への挑戦③

[2020.12.21]

こんにちは。副院長の丸山康典です。

前回までのまとめを書きますね。

①心房細動という不整脈は脳梗塞を起こす。

②脳梗塞の予防のためにDOACという抗血栓薬がよく用いられるが、反面出血性疾患のリスクが増えるのが欠点であった。

③この抗血栓薬を半量で用いることで副作用を減らしつつ抗血栓作用のメリットを享受出来るかもしれない(ただし80歳以上にかぎる)

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さて、これらの結果からは少量のエドキサバン15㎎は
脳梗塞は(1-0.34)*100=66%減らす反面
消化管の出血は増えるという結果でした。

幸い本邦は諸外国に比べてピロリ菌の有病率が高いこともあってかエドキサバンなどの抗血栓薬を使用している方は消化管出血を予防するためにPPIかH2RAを循環器内科が併用されていることが多いため、PPIなどで予防しながらあえて半量のエドキサバンを使用する分には良いかもしれません。


意外と他の薬でも半量投与で思った以上に効果が出るという現象は糖尿病の薬でもよくあります。

DPP4阻害薬やSGLT2阻害薬も半量で使ってみるとよく効いているなぁと感じることも多く、同じような事を循環器がご専門のDrも考えているんだなぁと感じました。

 

ただ、現在のエドキサバンの保険適応は
15㎎が股関節全置換術、膝関節全置換術、股関節骨折手術における静脈血栓症の予防、
30㎎が非弁膜症性心房細動ですので保険で使用する時には一定の保険病名への忖度が必要かもしれませんね。
今日も読んでいただいてありがとうございました。

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