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卵巣のう胞 その2

[2019.03.03]

卵巣囊胞は良性でも捻転や破裂、将来の発がんリスクなどが高いとされ、手術による除去が勧められてきました。しかし、欧米14カ国の卵巣嚢胞患者約2,000例を対象とした前向きコホート研究IOTA5(International Ovarian Tumor Analysis Phase 5)の追跡2年の中間解析から、超音波検査で良性に分類された卵巣囊胞は悪性腫瘍、捻転や破裂のリスクが低く、手術よりも経過観察が適していることが示唆されたようです。

 1.卵巣囊胞の自然経過を前向きに調査

2.捻転や破裂、悪性病変のリスクは1%未満

 1919例の平均年齢は48歳、大きさは平均4cmで、観察期間の中央値は27カ月(四分位範囲14~38カ月)。

2年以内の自然消退率は20.2%で、16%が手術を受けた。

浸潤性卵巣がんが0.4%、境界型腫瘍が0.3%で外科的に確認されました。

捻転と囊胞破裂の発生率は、それぞれ0.4%と0.2%でした

 

最初に良性に分類された卵巣囊胞のほとんどは慎重な経過観察が適しているのではないか、、という結論でありました。

 

学生の時には卵巣がんは早期発見が大事であり、早期に診断治療の介入が望ましいと教わりました。この実は良性と思われていた中で0.4%(250人に1人)が実はがんであったという結果を多いと捉えるか、少ないと捉えるが難しいところです。経過観察で悪性であった場合もこれも命取りになりますし、手術の合併症も無視できません。この結果は、熟練超音波検査技師が確実にがんを除外するということで非がん性卵巣囊胞に対する不要な手術を少なくする可能性がありそうですね。

https://reader.elsevier.com/reader/sd/pii/S1470204518308374?token=0CF661747FCF089030EEA7E9B866510F9CDB32BEABDEB781777F6E53A46E3A18B8CB3EA5E32DD32A6C9073B667201BF4

 

 

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