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花粉症に効くとされる話題のお茶にステロイドが入っていた件

[2023.04.13]

花粉症に効くとされる話題のお茶にステロイドが入っていたようですね。国民生活センターの調査によりますと、大阪市の香塾が輸入・販売している「ジャムー・ティー・ブラック」とのことです。ステロイドの副作用として血圧や血糖の上昇、精神病の出現、眼圧の上昇、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の悪化(とくにNSAIDs系統の鎮痛剤との併用でリスクが大きく上昇)などがいろいろあります。

 

資料によると、デカドロン3ug/gと微量ですが、ACTH、コルチゾールの低下が発覚のきっかけのようです。この量で高確率に薬剤性の副腎不全をきたすわけでは無いかと思いますが、事実として、視床下部下垂体副腎系を抑制しうるだけの量のステロイドをお茶から接種していたことになります。(これも測定感度未満の極低値なのか、基準値をわずかに下回る程度の数値なのかによって臨床的意義が異なるので情報不足感が否めません)

健康な方が1週間程度の飲用をした程度であればすぐに中止すれば、ほとんど問題ないかと思います。

しかし、もし中止後に副腎不全を疑う症状(強い倦怠感、嘔吐、めまい、関節痛、血圧、血糖低下)が出た場合には医療機関へ受診を検討ください。

(出来れば内分泌代謝科専門医がいる医療機関ならたらい回しになる可能性は低くなるかと思います。)

 

 

いろいろ気を付けないといけませんね、、、、、長い文章になりましたが読んでいただいてありがとうございました。

 

追記) 当院でもACTH、コルチゾールの血液検査は行っておりますが、早朝空腹時30分後に採血が必要になります。

たとえば、午前の遅い時間に安静30分を行わずに測定しても検査結果自体は不正確になります。30分安静のために安静用ベッドを1台30分使用するので予約制の採血になってます。(なんかテレビでやってたから今から検査やってくれ、は出来ません)

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