マイナンバーカードを利用しないと診察料が高くなるって聞きましたが、本当でしょうか?
こんにちは。先日患者様からこのような質問を受けました。
「マイナンバーカードを持っていないと診察料が変わってくるんですか?」
まず結論からお答えします。
当院での診察を受ける際には初診でも再診でも、マイナンバーカードの有無により診察料が変わることはありません。
ではその詳細について記載しておきますね。
現在医療費を保険請求する際にオンライン保険請求をしている医療機関が6割程度、光学ドライブに保険請求情報を入力し保険請求している医療機関が3.5割程度、紙レセプトで保険請求しているのが0.5割程度と言われております。
ちなみに、当院は光学ドライブに保険請求情報を入力し保険請求している3.5割の医療機関になります。
今後このオンラインでの保険請求をしている6割程度の医療機関はマイナンバーカードの有無によって診察料が変わってきます。しかしそれ以外の医療機関においてはマイナンバーカードの有無によって診察料が変わることはありません。
当院はオンライン保険請求を行っていないので、マイナンバーカードを持っていても、持っていなくても診察料は一緒です。
なお、当院も2023年4月を目途にマイナンバーカードによる保険情報確認を開始する予定で動いていますが、現在マイナンバーカードの読み取り機は厚生労働省から届きましたが、資格確認用端末が世界的な半導体不足のため入荷待ちとなっており、まだ運用は始まっていません。
もし、マイナンバーカードでの保険情報確認が可能になれば、改めてホームページにて記載をいたします。
以上長くなってしまいましたが読んでいただいてありがとうございました。
2022.10.14 追記
2022.10.13 に 政府発表で2年後に保険証が廃止され、マイナンバーカードが義務化されることになりました。
先日マイナンバーカードを持っていても持っていなくても診察料は一緒ですとお伝えしました。
しかしいずれ、マイナンバーカードを持っている人は1-3割負担
持っていない人は10割負担に移行するように思われます。
昨日の発表、びっくりしました。
2022.10.24 追記
10月24日の国会で、岸田文雄首相は「マイナンバーカードを持たない人には新しい制度を用意する」との考えを示しました。
そのため先日のマイナンバーカードを持っていない人は10割負担に移行するというのは間違いのようです。
(2年後の事なのでまだこれからいろいろ変わるかもしれません)。
2022.12.01
患者さんから診療の際にいただいた質問についてあらかじめ回答を載せておきます。
Q1.マイナンバーで個人情報は適切に保護されているのでしょうか?
マイナンバーカードでの資格確認にはIP-VPNというシステムである程度の対策はされているそうです。
しかしながら、近年医療機関を狙ったサイバー攻撃も時々起きており、100%安全と断言するのは難しいのでは無いかと思います。
実際11月には大阪医療センターがサイバー攻撃の被害にもあっており、絶対安全とは言えないような気がします。
Q2.漏洩した際には責任はどこが取るのでしょうか?
マイナポータル利用規約23条「免責事項」に
「デジタル庁は、本システムの利用の停止、休止、中断もしくは制限または通信回線の障害などにより発生したシステム利用者または他の第三者が被った損害について一切の責任を負わないものとする」「デジタル庁は、本システムの利用に際しマルウェア感染などで生じた被害について、責任を負わないものとする」と記載されております。少なくとも被害が起きたときに行政は責任を取らないというのは間違いなさそうです。
Q3.今までの保険証よりも簡単に保険情報の確認が出来るのでしょうか?
確かに資格情報などがオンラインで速やかに入手できれば初診時のカルテ作成の時などは目視で作業を行うよりかは、理論上は時間を短縮できるように思われます。
しかしながら、すでにオンライン資格確認を開始した8700の医療機関へのアンケートで41%の医療機関でトラブル・不具合があったということです。
つまり59%の医療機関ではトラブル・不具合なく運用が出来ているとも言えます。
詳細下記参照ください。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/217138
マイナポータルの利用規約では、情報漏洩などのトラブルの責任は「システム利用者の自己責任」とされています。
本日大阪府急性期医療センターでサイバー攻撃がありました。現在病院関係者が復旧に向けて調整されております。
なお、サイバー攻撃を受けたことがあり、
現在当院ではまだマイナンバーカードの保険証利用は読み取り機がまだ到着しておらずゼロ件です。