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糖尿病と労働

[2019.02.20]

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jdi.12852

 

糖尿病と労働を含めた生活習慣に関する研究の報告です

若年男性の2型糖尿病患者では、週60時間を超える長時間労働と朝食を抜いたり、夜遅い時間帯に夕食を取ったりする不健康な食習慣は、血糖コントロール不良をもたらす可能性があることが報告されました。一方、こうした関連は女性ではみられないことも明らかになりました。

 研究グループは今回、2011~2013年に96カ所の病院や診療所に通院する20~40歳の外来2型糖尿病患者478人(男性352人、女性126人)を対象に、労働条件(労働時間と職種、雇用形態、シフト勤務)と不健康な生活習慣(朝食を抜く、遅い時間帯に夕食を取る)が血糖コントロール状況に及ぼす影響について調べる前向き研究を実施。

 対象患者を1年後のHbA1c値が7.0%未満を達成した血糖コントロール良好群(男性135人、女性44人)とそれ以外の血糖コントロール不良群(各217人、82人)に分けて、労働条件および食習慣因子について検討。

 

 その結果、

男性の勤労者では

1.10年を超える糖尿病の罹病期間(オッズ比2.43)と

2.HbA1c値7%超(同8.5)、

3.朝食を抜くと同時に遅い時間帯の夕食を取る習慣(同2.50)、

4.週に60時間以上の労働時間(同2.92)

が血糖コントロール不良と関連する因子として挙げられました。

 

 一方で、女性の勤労者では、2012年度のHbA1c値7%超(同17.96)は男性と同様に血糖コントロール不良と関連したが、長時間労働や不健康な食習慣との関連はみられませんでした。

 

 以上の結果を踏まえて、研究グループは「若年男性の2型糖尿病患者では、週60時間を超える長時間労働や朝食を抜く、遅い時間帯に夕食を取るといった食習慣は血糖コントロール不良につながる可能性があるため、食習慣を改善し、長時間労働を抑制するよう心掛ける必要がある。」主張をされております

 

以前食事の摂取時間と動脈硬化の関係について書きました。

https://maruyamanaika.com/column/%E6%9C%9D%E9%A3%9F%E3%82%92%E6%8A%9C%E3%81%8F%E3%81%A8%E5%8B%95%E8%84%88%E7%A1%AC%E5%8C%96%E3%82%92%E9%80%B2%E8%A1%8C%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B

今回は労働時間も長いと良くない、、、という結果でした。長い労働時間の人ほど血糖コントロールは良くないのは日々診療していて実感します。近年働き方改革が謳われてますが、やはり健康上も望ましいことが示唆されております。行政や企業の変革が進むことを望みます。

 

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