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揚げ物の死亡リスク(女性)

[2019.02.14]


アメリカのWomen's Health Initiative(WHI)の閉経後女性10万人超を前向きに追跡したコホート研究の結果です。
BMJ(2019; 364: k5420)に報告されてました。

北米の成人では最大で3人に1人が毎日ファストフードを摂取しており、揚げ物の摂取量の増加により2型糖尿病や心臓病のリスクが上昇することが報告されています。

1993~98年にWHIに登録された閉経後女性(50~79歳)10万6,966人が対象で全死亡、心血管死、がん死について2017年まで追跡。
年齢、人種/民族、教育、年収、観察試験/臨床試験、エストロゲン、プロゲステロン使用の有無、エストロゲン単独補充療法・エストロゲン+プロゲステロン補充療法施行の有無、喫煙状況、身体活動量、コーヒー摂取量、食事の質、ベースラインの糖尿病・心血管疾患・がん既往の有無を調整因子とし、多変量解析により危険寄与度を算出しました。

 検討の結果、191万4,691人・年の追跡期間中に揚げ物を摂取しない場合と比べて毎日揚げ物を摂取した場合、全死亡リスク8%が増加しました。

また揚げ物を
①フライドチキン
②揚げた魚介類(フライドフィッシュ、エビフライ、カキフライ、フィッシュサンド)
③その他の揚げ物(フライドポテト、フリッター、チャーハン、ポテトチップ、クラッカー、タコスなど)に分けて検討。

 種類別に見ると、フライドチキンを週に1回以上摂取した場合の死亡リスクが最も高く、摂取なしに対する危険度は全死亡で1.13倍(95%信頼区間1.07~1.19)、つまりフライドチキンを週に1回以上摂取した場合13%死亡率が高く
心血管死で1.12(95%信頼区間1.02~1.23)つまり12%心血管事故での死亡が増えるという結果でした。

また、同様に揚げた魚介類の週1回以上の摂取も、HRはそれぞれ全死亡1.07(1.03~1.12)つまり7%死亡率が高くなり、心血管死は1.13(1.04~1.22)→つまり12%心血管事故での死亡が増えるという結果でした。

個人的にはやはり揚げ物は2型糖尿病や心臓病に増やすのは有名でしたので、今回の研究も納得です。
ただ、研究が北米人が対象で日本人とは食生活のパターンが違うのが気になるところです。

また3大栄養素は脂質、たんぱく質、炭水化物です。近年炭水化物の質と動脈硬化に関する議論も進んでおります。

欧米人では脂質、たんぱく質が揚げ物で炭水化物がパスタやパンがメインでありますが、日本人では炭水化物が主なもの米であります。
今回の結果を日本人にそのままあてはめるのは少し限界があるのかなとも思います。

ですが、サンプルサイズが10万と大きく、やはり今後の知見として世界的に見れば重要になってくるのかなと思います。

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