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心筋梗塞後の運動は腎臓を救う②

[2019.03.24]

 

昨日はPLoS One(2019; 14: e0212100)誌の内容を結論だけお話ししました。

 急性心筋梗塞の治療のため経皮的冠動脈形成術を受け、入院中に運動療法や生活指導、カウンセリングなどの包括的な心リハを実施した患者41例(男性35例、女性6例 平均年齢67.5歳)。

退院時および退院3カ月後に、身体機能検査、血液、尿生化学検査を施行。

腎機能の指標には、シスタチンCをによるeGFRを用いた。

また身体活動量として、退院後3カ月間にわたり活動量計を装着して計測した1日の歩数を記録。

 1日の歩数と3メッツ超の身体活動時間によって対象を、身体活動量の低いグループ(2,335±1,219歩/日、18.3±11.0分/日)の21例と、高いグループ(7,102±2,365歩/日、56.8±24.1分/日)の20例に分け、腎機能を評価。

 すると、退院時と比較した退院3カ月後のeGFRは、高グループでは6.7mL/分/1.73m2増加したのに対し、低グループでは2.9mL/分/1.73m2低下していた。解析の結果、1日の歩数とeGFRの変化には有意な関連が認められ(P=0.003)、急性心筋梗塞患者において発症後の身体活動量を高く保つことは、腎機能低下の抑制につながることが示されました。

 この記事を見る限り運動療法を積極的に行う群は健康意識が高いため、心筋梗塞の後の腎不全悪化予防のリスク管理として薬剤の服薬順守率や、食事療法の励行などが交絡因子として関与してそうな気もします。

 ですが、基礎医学的には運動刺激によって分泌されるマイオカイン(ミオカイン)には血管保護作用が示唆されておりますので、この研究の方法はともかくとして結果については十分に納得しうるものではあります。

 

この3メッツというのはボーリング程度の軽い運動ですので、少なくとも心臓の負担にはならなさそうですので、従来言われていたように「適度に運動する」というのが腎臓を保護するのには大事みたいですね。

今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6380627/

 

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