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心筋梗塞後の抗血小板療法について②

[2019.10.02]

こんにちは副院長の丸山康典です。今週の話題です。
NEJM誌のプラスグレルとチカグレロルの比較の臨床試験の結果ですね。
<研究方法>
登録は初発の急性感症候群と診断された症例4018人を対象としました。
A群:プラスグレル群2006人 平均64.6歳
B群:チカグレロル群2012人 平均64.5歳
・主要エンドポイントは1年後の死亡、心筋梗塞、脳卒中の複合エンドポイント
・副次エンドポイントは出血

<結果>
・主要エンドポイントについて
プラスグレル群:2006例中137例(6.9%)
チカグレロル群:2012例中184例(9.3%)
上記についてはハザード比1.36 95%信頼区間:1.09-1.70 P=0.006でした。
つまりプラスグレル群の方が1年後の死亡、心筋梗塞、脳卒中を合算すると起こしにくいという結果でした。

・副次エンドポイントの出血
プラスグレル群:4.8%
チカグレロル群:5.4%
出血ついてはハザード比1.12 95%信頼区間:0.82-1.51 P=0.46でした。

より細かく見ますと主要エンドポイントの個々の要素の発生率は、死亡がプラスグレル群3.7%、チカグレロル群4.5%(HR:1.23、5%信頼区間::0.91~1.68)、心筋梗塞がそれぞれ3.0%、4.8%(1.63、1.18~2.25)、脳卒中は1.0%、1.1%(1.17、0.63~2.15)であり、プラスグレル群における主要エンドポイントの発生率の低さは、主に心筋梗塞が少ないためであったようです。

今日も読んでいただきありがとうございました。

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