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当院での薬剤の変更についてのお知らせ。

[2020.11.30]

当院での薬剤の変更についてのお知らせ。

当院では脂質異常症や高脂血症の治療で使われる薬の中にゼチーアという薬剤がありました。
今回この薬剤がジェネリック医薬品のエゼチミブ錠に変更となりました。

有効成分に関しては同じです。

一応作用機序を記載しておきますね。
エゼチミブ10㎎ (旧ゼチーア錠10㎎)
小腸のコレステロールトランスポーターを阻害して食事に含まれるコレステロールの吸収を抑える薬です。
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を低下させる効果があります。

少量DOACでの脳梗塞予防への挑戦

こんにちは。
今日の話題はNEJM2013;369:2093-2104からです。

心房細動と脳卒中の関係

心房細動は心臓に起こる不整脈の一つです。心臓だけの問題ではなく、不整脈による血栓から脳梗塞を起こすことが問題でした。

これまで心房細動の患者様で脳梗塞のリスクが高い方には血栓ができにくくするお薬を処方されてきまいsた。ただ、その薬の欠点として、血栓ができにくくなる半面、消化管や脳などの出血が増えることが問題でありました。

今回の研究はこれまで使用されてきた血栓をできにくくする薬を80歳以上の高齢者に少量で処方することで出血などを防ぎつつ、脳梗塞を予防できるのでは無いかということで計画されました。

長くなりましたので次回に試験の結果を解説しますね。
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対象期間2016.11-2019.11に登録された984人を
プラセボ492人 エドキサバン15㎎ 492人で1:1で割り付けしました。
観察期間としては466日間が中央値でした。

脳卒中や全身の塞栓症はエドキサバン15例プラセボ44例
0.34 でした。
これは少量のエドキサバンでも34%まで脳卒中や全身の塞栓症を減らせるという事です。

一方出血の副作用については
エドキサバン20例 プラセボ11例で出血の副作用はやはり増えるという反面有意差は統計的にでななかったということです。

出血の内訳では脳での出血はエドキサバン2例 プラセボ4例で脳での出血はあまり増えないみたいです。

ですが、消化管の出血はエドキサバン14例 プラセボ5例ということでした。

出血が多い原因は消化管からの出血が増えるということが原因というのが間違いなさそうでしょうか。
また長くなってしまいましたので次回にこの結果の内科医としての感想を述べますね。
今日も読んでいただいてありがとうございました。
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これらの結果からは少量のエドキサバン15㎎は
脳梗塞は(1-0.34)*100=66%減らす反面
消化管の出血は増えるという結果でした。

幸い本邦は諸外国に比べてピロリ菌の有病率が高いこともあってかエドキサバンなどの抗血栓薬を使用している方は消化管出血を予防するためにPPIかH2RAを使用されていることが多いため、PPIなどで予防しながら使用する分には良いかもしれませんね。
ただ、現在のエドキサバンの保険適応は
15㎎が股関節全置換術、膝関節全置換術、股関節骨折手術における静脈血栓症の予防
30㎎が非弁膜症性心房細動ですので保険で使用する時には一定の忖度が必要かもしれませんね。

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