メニュー

夕食を早く済ませると食欲のコントロールが容易になるかもしれない②

[2019.08.07]

 

こんにちは。副院長の丸山康典です。

今週ご紹介する医学記事はObesity誌 2019; 27: 1244~1254に記載されていた記事ですね。

 今回、健康に問題はない肥満の成人男女11例(年齢20-45歳、BMI 25-35、体重68-100kg)を対象に、クロスオーバーランダム化比較試験を実施。8時に朝食を摂取し20時に夕食を終える対照群(絶食時間12時間)と、8時に朝食を摂取し14時に夕食を終えるeTRF群(絶食時間18時間)にランダムに割り付け、食事摂取のタイミングによる代謝などへの影響を検討しました。

 なお、両群で食事の内容と摂取量は統一し、それぞれ4日間3食摂取した後、3.5~5週間のウオッシュアウト期間を挟んで両群を入れ替えて摂取。
また、観察期間中は覚醒中の食欲レベルを3時間ごとに評価するとともに、空腹ホルモンとされるグレリン濃度を朝食および夕食の摂取前に測定。観察終了後にカロリー、炭水化物、脂肪、蛋白質の消費量を測定。

 検討の結果、1日のエネルギー消費量は対照群とeTRF群で有意差は見られず、レプチン濃度についても有意差はありませんでした。

 しかし、eTRF群(絶食時間18時間)ではグレリン濃度の有意な低下が認められ(Δ-32pg/mL、P=0.006)、日中の空腹感の振幅が安定していました(P=0.006)。
また、有意差はなかったものの、eTRF群で(絶食時間18時間)満腹感が高まる傾向および食欲が低下する傾向が見られました。

 さらに、eTRF群(絶食時間18時間)では、1日当たりの非蛋白質呼吸商(脂肪燃焼)の有意な増加が確認されました
(P=0.05)。つまり絶食時間が長いほうが脂肪燃焼をしやすくなるという結果でした。

 以上の結果から、Ravussin氏らはeTRF(絶食時間18時間)はエネルギーの消費量を増やすのではなく、食欲を低下させることで体重減少を促すと結論しその上で、eTRFは脂肪酸を酸化させて熱産生のためのエネルギー源となり、脂肪を減少させる可能性があるとコメントしておりました。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME